こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、Microsoft Officeの『形式を選択して貼り付け』機能を使いこなすために、29種類の貼り付けオプションをまとめて徹底解説します!

便利な「コピペ」ってよく使いますよね。
でも、WordやExcel、PowerPoint、Outlookのいずれも[貼り付け]ボタンを🖱クリックすると、「形式を選択して貼り付け」という選択肢が出てきます。
どっちを使ったら良いんでしょう?

それは「どんな貼り付け結果を得たいか」によります。
もし普通のコピペで問題なければ、そのままで大丈夫です。
でも、もっと良い結果を得たいなら「形式を選択して貼り付け」を使ってみましょう。
今回は、29種類の貼り付け形式とその使い方を徹底解説します!

貼り付け結果って、初心者でも違いが分かるんでしょうか?

貼り付けた瞬間に「😲えー!?」と驚くものから、使いこなすことで「すごい!」と便利さを実感できるものまであります。
今回の授業を最後まで受けていただくと、たくさんの便利な貼り付け形式を知り、適材適所で使えるようになりますよ。

「コピペ」だけでは出会えない結果が楽しみです♪
「コピー&貼り付け」とは?|仕組みを分かりやすく解説!
「コピー&貼り付け」、通称「コピペ」とは、便利で広く使われている機能のひとつです。
コピーは、選択した内容を複製し、別の場所に貼り付けられるように準備する操作です。
この複製データは💻パソコン内の「クリップボード」に一時的に保存されます。
「切り取り」との違いは、元の場所の内容がそのまま残る点です。
貼り付け(ペースト)は、クリップボードに保存されたデータを指定した場所に貼り付ける操作を指します。
まるで糊付けするかのように、必要な位置へデータを配置できます。
ため、履歴から選んで貼り付けることも可能です。
「コピー&貼り付け」の手順
Microsoft Officeでの「コピー&貼り付け」の手順は、次の箇所を順に🖱クリックします。
● コピーしたい文字列や項目を選択 ➡「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[コピー]
● データを貼り付けたい場所を選択 ➡「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[貼り付け]
フォルダー内の「フォルダー」「ファイル」「画像」なども、同じ手順で操作できます。
- コピーしたい項目を🖱右クリック ➡ 表示されるコンテキストメニューから「コピー」を選択
- 貼り付けたい場所で🖱右クリック ➡ 表示されるコンテキストメニューから「貼り付け」を選択
ショートカットキーの活用|[Ctrl+C][Ctrl+V]で効率アップ
機 能 | ショートカットキー | 由 来 |
---|---|---|
コピー | Ctrl+C | Cは“Copy”の頭文字から取られています。 |
貼り付け | Ctrl+V | Vは、貼り付けを意味する “Paste Over” の「V」から採用されたといわれています。 |
「切り取り&貼り付け」とは?|仕組みを分かりやすく解説!
「切り取り(カット)&貼り付け」は、コピペに並んで便利な人気機能のひとつです。
通称「🤓カトペ」とは呼ばれませんが、、操作の基本として広く使われています。
切り取りは、選択した内容を削除し、別の場所に貼り付けるために💻パソコン内の「クリップボード」に一時保存する操作です。
コピーとの大きな違いは、切り取った内容が元の場所から消える点にあります。
貼り付けは、クリップボードに保存したデータを指定した場所へ配置する操作です。
まるで糊付けをするように、必要な情報を新しい場所に移動できます。
「切り取り&貼り付け」の手順
Microsoft Officeでの「切り取り&貼り付け」の手順は、次の箇所を順に🖱クリックします。
- 切り取りたい文字列や項目を選択 ➡「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[切り取り]
- 貼り付けたい場所を選択 ➡「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[貼り付け]
フォルダー内の「フォルダー」「ファイル」「画像」なども、同じ手順で操作できます。
- 切り取りたい項目を🖱右クリック ➡ 表示されるコンテキストメニューから「切り取り」を選択
- 貼り付けたい場所で🖱右クリック ➡ 表示されるコンテキストメニューから「貼り付け」を選択
ショートカットキーの活用|[Ctrl+X][Ctrl+V]で作業効率アップ
機 能 | ショートカットキー | 由 来 |
---|---|---|
切り取り | Ctrl+X | Xは、「✂ハサミ」をイメージしたキーとして採用されています |
貼り付け | Ctrl+V | Vは、貼り付けを意味する“Paste Over”の「V」から取られたといわれています。 |
日常的なPCやネット作業を効率的にするアイデアが数多く紹介されています。
• 初心者から中級者まで対応
図解や丁寧な説明があるため、技術に自信のない方でも理解しやすい内容です。
• 時短&ストレス軽減のヒント
時間の無駄をなくし、作業効率を大幅に向上させる「裏技」が豊富に収録されています。
「形式を選択して貼り付け」とは?|知って得する29種類の活用術!
「形式を選択して貼り付け」は、従来のシンプルな〝コピペ〟を超え、貼り付ける内容の形式を自由に選べる便利な機能です。
英語版では「Paste Special(ペースト・スペシャル)」=特別な貼り付けと呼ばれ、その名の通り高度なコントロールが可能です!
この機能では、Microsoft Office全般で使える「文字列」「図|オブジェクト」といった選択肢に加え、Excel特有の「貼り付け」や「演算」オプションなど、合計29種類もの形式から選べます。
この多彩な機能を使いこなせば、ただ貼り付けるだけでなく、作業に最適な形式を選んで効率アップが可能に!
あなたもこれを機に、貼り付け作業の“適材適所”を極めてみませんか?
「形式を選択して貼り付け」の手順
形式を選択して貼り付けするには、次の手順で「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスを表示します。
- 貼り付けたい内容を、図形などは🖱クリック、文字列や複数の図形などは🖱ドラッグして選択します。
- 次の箇所を順に🖱クリック、または Ctrl+C を押します。
●「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[コピー]
- 貼り付けたい箇所を🖱クリックします。
WordからWordだけでなく、Word・Excel・PowerPoint・Outlookの相互に貼り付けできます。 - 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[貼り付け]の下部にある[∨]
- [形式を選択して貼り付け]を🖱クリックします。
- 「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスが表示されます。
「セル」「図|オブジェクト」「文字列」で、「貼り付ける形式」の内容は変わります。
「貼り付けのオプション」にあれば素早く形式を選択できます
「貼り付けのオプション」にあれば、「形式を選択して貼り付け」ダイアログボックスを表示しなくても、直接🖱クリックで選択できる形式があります。
●「ホーム」タブ ➡「クリップボード」グループ ➡[貼り付け]の下部にある[∨]
● 🖱右クリック ➡[貼り付けのオプション]
※表示される内容は、コピー元の情報で変わります
👇次の項目から、具体的に貼り付け形式を見ていきましょう!
文字列編
① Microsoft Word文書オブジェクト
Microsoft Word文書オブジェクト形式で貼り付けると、Word文書を埋め込むことができます。
埋め込まれたWord文書を🖱ダブルクリックすると、貼り付け先がExcel・PowerPoint・Outlookでも、Wordとして開いて編集できます。
② テキスト
テキストとは、文字情報のみの文字列のことです。
フォントサイズや文字色、背景などの情報がありませんので、貼り付け先の書式に影響を受けます。
③ リッチテキスト形式(RTF)
リッチテキスト形式(Rich Text Format)とは、Microsoft(マイクロソフト)によって開発された、テキストに書式*情報をプラスしたものです。
*書式とは…文字の大きさや色、図の配置など、装飾や体裁を整える設定のことです。
④ HTML形式
HTML(HyperText Markup Language)とは、〝マークアップ言語〟です。
文字列をHTML形式で貼り付けた場合は、上記のリッチテキスト形式と同じ結果になります。
その理由は、リッチテキスト形式もHTML形式の一種のためです。
HTMLを体験できる授業です。
⑤ Unicodeテキスト
Unicodeとは、世界中の様々な言語の文字に通し番号を割り当てて体系化したもので、文字コードの国際的な業界標準のひとつです。
⑥-1 図(拡張メタファイル)
拡張メタファイル(EMF|Enhanced Metafile format)とは、この形式が開発される前にあった、Windowsメタファイル(WMF|Windows Metafile format)を改良したもので、特徴の一つに拡大したときの劣化が少ないことがあります。
図解を含めた詳しい解説は、こちらをご覧ください。
図|オブジェクト編
⑥-2 図(拡張メタファイル)
上項目『文字列編』にありました図(拡張メタファイル)貼り付けは、図|オブジェクトにもあります。
特徴は、貼り付け結果が綺麗なことと、拡大したときの劣化が少ないことがあります。
⑦ ビットマップ
ビットマップとは、方眼紙のように細かく区切られた画像です。
区切られた、小さな1マス(画素・ピクセル)ごとに色の情報をもっていて、その変化で表現します。
特徴は、何度編集しても画像が劣化しないことと、円など曲線がギザギザしていることです。
⑧ 図(GIF)
GIF(Graphics Interchange Format)は、ビットマップ形式で、使用できる色数は 256色。
アイコンやロゴなど、色数の少ない画像に適しています。
画像は粗いですけれども、比較的容量が小さいのが特徴です。
⑨ 図(PNG)
PNG(Portable Netwoek Graphics)とは、画像データを圧縮して記録するファイル形式の一つで、使用できる色数は1670万色。
JPEGとGIFの長所を併せもっており、写真と背景透過(背景が透明)のどちらも扱えるのが特徴です。
⑩ 図(JPEG)
JPEG(Joint Photographic Experts Group)とは、デジタルカメラで撮影した写真などでも利用される画像の圧縮方式の一つで、使用できる色数は1,677万色。
データの圧縮率を選択できますけれども、圧縮しすぎると、ブロック状に画質の劣化が目立つようになります。
⑪ Microsoft Office グラフィックオブジェクト
Microsoft Office グラフィックオブジェクトとは、通常の「コピペ」、コピー&貼り付け(ペースト)をしたときと同じように、貼り付けた後でも、「図形」や図形に追加された「文字列」の編集が可能です。
⑫ 画像(SVG)
SVG(Scalable Vector Graphics)とは、ベクター形式で、点と点を線で結ぶことによって画像を表現します。
画質を維持したまま拡大・縮小が可能ですけれども、ベクター画像は写真には向いていません。
図解を含めた詳しい解説は、こちらをご覧ください。
Excel[貼り付け]編
⑬ すべて
Excel[貼り付け]は、コピーしたときの情報の中から選択して貼り付けします。
[すべて]は、持っている情報をそのまま貼り付けますので、「コピー(または切り取り)&貼り付け」と同じです。
⑭ 数式
[数式]は、表に見えている計算結果ではなく、実際に入力されている数式を貼り付けます。
書式などはありません。
⑮ 値
[値]は、文字情報や計算結果のみを貼り付け、書式や数式などはありません。
貼り付け先で、内容は値そのまま、体裁は貼り付け先の書式となります。
⑯ 書式
[書式]は、装飾や体裁などの書式のみを貼り付けます。文字列や数式などはありません。
既に入力されている内容そのままに貼り付きますので、全体の統一感を出したいときなどに便利です。
⑰ コメント
[コメント]は、コメントのみを貼り付け、他の文字列や書式、数式などはありません。
表全体をコピー(または切り取り)&貼り付けしても、貼り付けるのはコメントのみとなります。
⑱ 入力規則
[入力規則]は、入力規則のみを貼り付け、他の文字列や書式、数式などはありません。
表全体をコピー(または切り取り)&貼り付けしても、貼り付けるのは入力規則のみとなります。
⑲ コピー元のテーマを使用してすべて貼り付け
[コピー元のテーマを使用してすべて貼り付け]は、テーマの違うExcelブック間でコピー(または切り取り)&貼り付けしたときに、貼り付け先のテーマに関係なく、元のテーマで貼り付けます。
⑳ 罫線を除くすべて
[罫線を除くすべて]は、罫線を貼り付けません。
文字列・数字・数式・書式など、罫線の他はそのままです。
貼り付け先に罫線がある場合、その罫線を活かすことができますので、表のデザイン的な部分を崩すことなくデータの追加ができます。
㉑ 列幅
[列幅]は、列幅のみ貼り付けて、データや書式などは貼り付きません。
セル単位で範囲選択してのコピー(または切り取り)&貼り付けでは列幅を保持しませんので、列幅の調整や統一をしたいときに便利です。
㉒ 数式と数値の書式
[数式と数値の書式]は、貼り付け形式[数式]にプラスして、数値の書式も一緒に貼り付けます。
数値の書式とは、デザインや体裁などの装飾的な書式とは違って、次のような「表示形式」です。
名称 | 機能 | |
---|---|---|
1 | 通貨表示形式 | 日本の「\」など、各国の通貨書式にします。 |
2 | パーセントスタイル | パーセントの書式にします。 |
3 | 桁区切りスタイル | カンマ、コンマを付けます。 |
4 | 小数点以下の表示桁数を増やす | 数値の「.」ピリオドより右側、小数部の桁数を増やします。 |
5 | 小数点以下の表示桁数を減らす | 数値の「.」ピリオドより右側、小数部の桁数を減らします。 |
㉓ 値と数値の書式
[値と数値の書式]は、貼り付け形式[値]にプラスして、数値の書式も一緒に貼り付けます。
数値の書式については、上項目「数式と数値の書式」をご覧ください。
㉔ すべての統合されている条件付き書式
[すべての統合されている条件付き書式]は、条件付き書式の違う範囲でコピー(または切り取り)&貼り付けしたときに、条件付き書式を統合します。
図解を含めた詳しい解説は、こちらをご覧ください。
Excel[演算]編
㉕ しない
貼り付けたときに、演算を〝しない〟……ということをしてくれる機能です🤭
㉖ 加算
[加算]は、コピー元のセルの数値・数式を、コピー先に貼り付けと同時に「+」たし算します。
㉗ 減算
[減算]は、コピー元のセルの数値・数式を、コピー先に貼り付けと同時に「-」引き算します。
㉘ 乗算
[乗算]は、コピー元のセルの数値・数式を、コピー先に貼り付けと同時に「×」掛け算します。
㉙ 除算
[除算]は、コピー元のセルの数値・数式を、コピー先に貼り付けと同時に「÷」割り算します。
図解を含めた詳しい解説は、こちらをご覧ください。
ショートカットキーは[Ctrl+Alt+V]
機 能 | ショートカットキー | 由 来 |
---|---|---|
形式を選択して貼り付け | Alt+Ctrl+V or Ctrl+Alt+V |
貼り付けのショートカットキーCtrl+Vの前、または間にAltキーを加えます。 |
もしも、忘れてしまっても大丈夫!
[形式を選択して貼り付け]を🖱マウスホバー*して1~2秒ほどすると、ショートカットキーが分かりますよ。
*マウスホバーとは…マウスで🖱クリックするのではなく、対象にマウスポインター*を重ね合わせることです。
*マウスポインターとは…マウスで動く矢印で、状況によって「I」や「+」などの形になります。
まとめ
今回の授業は、Microsoft Officeの『形式を選択して貼り付け』機能を使いこなすために、29種類の貼り付けオプションをまとめて徹底解説しました!
『形式を選択して貼り付け』機能は、異なる形式でデータを貼り付けるための便利なツールです。
この機能を理解し、使いこなすことで、Word、Excel、PowerPoint、Outlookのメール作成の編集が効率的に行えます。
今回ご紹介した29種類の貼り付けオプションを活用して、作業の幅を広げ、より効率的に作業を進めましょう。
すべての貼り付け形式を覚えるのは大変ですが、自分のお気に入りの形式を見つけてみませんか?
ちなみに、私のお気に入りは「図(拡張メタファイル)」と「演算」です♪
😄ご受講お疲れさまでした!
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