こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、文書内を区切って前後を別のレイアウトにできるWordの機能『ページ区切り・セクション区切り』7種類の違いと使い方を解説します!
Wordの資格勉強をしていたところ、問題の中に「3ページの文書の1・2ページ目は縦に、3ページ目だけ横に印刷の向きを設定する。」とありました。
同じ文書の中で用紙の縦横を併存させることはできますか?
『区切り』を設定しましょう!
例えば、座敷を「襖で区切る」だけで別々の宴会ができるように🤭、文書も「区切る」ことで別々の書式やレイアウトを設定できます。
区切る機能を使うことで、縦横別々のファイルをわざわざ作らなくてもいいということですか?
その通りです!
他にも、文書の体裁をくずすことなく好きな箇所で改行することもできます。
図解入りで丁寧に解説しますので、ぜひ一緒に作成してみましょう♪
検定試験に出題されるくらい便利な機能ですものね♪
がんばって勉強します!
『ページ区切り』『セクション区切り』はどういう機能?
設定は[区切り]ボタンから開始
『ページ区切り』『セクション区切り』の設定は、次の箇所を順に🖱クリックします。
『ページ区切り』とは
ページ区切りとは、ページ内の任意の文字位置に区切りを設定します。
ちょっと分かりづらいかもしれませんので、次の項目で解説します。
[区切り]を🖱クリックして表示されるメニューの上部に3種類あります。
● 段区切り
● 文字列の折り返し
『セクション区切り』とは
セクション区切りとは、文書の任意の箇所に入れる区切りで、区切り前後の「書式」「レイアウト」を全く違う設定にできます。
[区切り]を🖱クリックして表示されるメニューの下部に4種類あります。
● 現在の位置から開始
● 偶数ページから開始
● 奇数ページから開始
『ページ区切り』の使い方
ページ区切りの実際の使い方を解説します!
設定箇所を分かりやすくするために、次の箇所を順に🖱クリックして「編集記号」を表示しておきます。
改ページ
改行は「行を改める」…Enterキーを押すと「|」カーソルが次の行の先頭に移動します。
改ページは「ページを改める」…「|」カーソルが次のページの先頭に移動します。
- 改ページをしたいとき、Enterキーを連打していませんか?
- 改ページしたい箇所を🖱クリックして「|」カーソルを置きます。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[改ページ]
- 改ページできました!
編集記号で設定位置を確認できます。
ショートカットキー Ctrl+Enterを押すことでも実行できます。
段区切り
段区切りとは、段組みした文書内の任意の文字列を次の段の先頭へ移動します。
段組みとは、文書を〝2列以上に分けて〟表示するレイアウトのことです。
日常でも、新聞・雑誌・料理のレシピ本・カタログなどでご覧になることも多いと思います。
例えば、下図をご覧いただきますと1段目の一番下に文字列「た行」だけがあり、続きは2段目になっています。
このような場合に、次の手順で段区切りすることで次の段の先頭へ移動します。
- 文字列「た行」の左側に🖱クリックで「|」カーソルを置きます。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[段区切り]
- 文字列「た行」が次の段の先頭に移動して、文書の体裁が整いました。
こちらもぜひご受講ください。
文字列の折り返し
文字列の折り返しとは、「|」カーソルを置いた箇所に「任意指定の行区切り」(段落内改行)を入れることです。
文書の体裁をくずすことなく好きな箇所で改行できます。
「任意指定の行区切り」(段落内改行)とは、段落*の中で改行します。
Enterキーを押す通常の改行は、次の段落となります。
具体的にどういった動きなのかを見ていきましょう。
- 例えば、段落番号内で改行すると、次の段落番号が自動的に表示されます。
「箇条書き」「段落番号」の使い方
についてまとめています授業です。
- 文字列の折り返しを入れたい箇所を🖱クリックして「|」カーソルを置き、次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[文字列の折り返し]
複数回改行したいときは、ショートカットキー Shift+Enter がオススメです。
- 文字列の折り返しができました!
編集記号で設定位置を確認できます。
任意の箇所で改行できて、番号も増えていませんね。
今回の文字列の折り返しは『文字列が主役』の設定です。
実はもう1つ『オブジェクト(図)が主役』の設定があります。
👇下記授業で詳しく解説していますので、ぜひご受講ください。
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『セクション区切り』の使い方
セクション区切りの実際の使い方を解説します!
上項目「『ページ区切り』の使い方」でもお伝えしましたように、設定箇所を分かりやすくするために「編集記号」を表示しておきましょう。
次のページから開始
次のページから開始とは、「|」カーソルを置いた箇所にセクション区切りを挿入、次のページに移動して前のページとは違う「書式」「レイアウト」の設定ができることです。
実際に動きを見てみましょう。
- 文字列『第2章』から次のページに移動します。
『第2章』の前に🖱クリックして「|」カーソルを置きます。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[次のページから開始]
- 次のページから開始の設定ができました!
編集記号で設定位置を確認できます。
- 設定後の状態が改ページと変わらないので、2ページ目だけ印刷の向きを横にしてみたいと思います。
2ページ目の中に「|」カーソルを置いて、次の箇所を順に🖱クリックします。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[印刷の向き]➡[横]
- セクション区切りのおかげで、2ページ目のみ印刷の向きが〝横〟になりました。
現在の位置から開始
現在の位置から開始とは、「|」カーソルを置いた箇所にセクション区切りを挿入、同じページ内で別々の「書式」「レイアウト」の設定ができることです。
実際に動きを見てみましょう。
- 上項目『文字列の折り返し』でご紹介しました段組みを、ページ内の後半部分のみに設定したいと思います。
最初に、セクション区切りを挿入しないで設定してみましょう。
『さ行』の前に🖱クリックして「|」カーソルを置いて、次の箇所を順に🖱クリックします。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[段組み]➡[2段]
- ページ全体が段組みになります。
- 一旦、段組みを解除しましょう。
次の箇所を順に🖱クリックして段組みを1段にすると解除となります。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[段組み]➡[1段]
- 次に、セクション区切りの「現在の位置から開始」を挿入して設定します。
『さ行』の前に「|」カーソルを置いて、次の箇所を順に🖱クリックします。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[現在の位置から開始]
- セクション区切りが挿入されました。
『さ行』の前に「|」カーソルを置いたまま、再度、段組みしましょう。
前半の「あ行」「か行」はそのままで、後半の「さ行」以降が段組み されます。
同じページに複数のセクション区切りを挿入して、中間だけ別のレイアウトに設定しても面白いですね。
偶数ページから開始
偶数ページから開始とは、「|」カーソルを置いた箇所にセクション区切りを挿入、次の偶数ページの先頭に移動して前セクションとは違う「書式」「レイアウト」の設定ができることです。
「🤔…ん!?」っと、ちょっと難しいかもしれませんけれども、実際に動きを見てみると「😲なるほど!」と理解していただけますよ。
- 3ページの文書があります。
最初に、奇数ページの1ページ目の文字列『か行』から、次の偶数ページ(2ページ目)に移動してみたいと思います。
『か行』の前に🖱クリックして「|」カーソルを置きます。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[偶数ページから開始]
- 偶数ページから開始の設定ができました!
次の偶数ページ(2ページ目)に移動して、続く文書も押されるため「4ページ目」ができています。
編集記号で設定位置を確認できます。
- [元に戻す]ボタン or Ctrl+Zを押して、元の3ページに戻しましょう。
ショートカットキー Ctrl+ZとCtrl+Yをの授業です。
次に、偶数ページの2ページ目の文字列『た行』から、次の偶数ページ(4ページ目)に移動したいと思います。
『た行』の前に「|」カーソルを置いて、次の箇所を順に🖱クリックします。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[偶数ページから開始]
- 偶数ページから開始の設定ができました!
次の偶数ページ(4ページ目)に移動しています。
けれども、3ページ目がありません…。
- 編集記号の先頭から改ページすると、3ページ目が現れました。
もしも編集記号が見当たらないときは、セクション区切りを挿入した段落の最後から改行してみましょう
奇数ページから開始
奇数ページから開始とは、「|」カーソルを置いた箇所にセクション区切りを挿入、次の奇数ページの先頭に移動して前セクションとは違う「書式」「レイアウト」の設定ができることです。
実際に動きを見てみましょう。
- 3ページの文書があります。
最初に、奇数ページの1ページ目の文字列『か行』から、次の奇数ページ(3ページ目)に移動してみたいと思います。
『か行』の前に🖱クリックして「|」カーソルを置きます。
- 次の箇所を順に🖱クリックします。
●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[奇数ページから開始]
- 奇数ページから開始の設定ができました!
次の奇数ページ(3ページ目)に移動しています。
けれども、2ページ目がありません…。
- 編集記号の先頭から改ページすると、3ページ目が現れました。
もしも編集記号が見当たらないときは、セクション区切りを挿入した段落の最後から改行してみましょう。
- [元に戻す]ボタン or Ctrl+Zを押して、元の3ページに戻しましょう。
次に、偶数ページの2ページ目の文字列『た行』から、次の奇数ページ(3ページ目)に移動したいと思います。
『た行』の前に「|」カーソルを置いて、次の箇所を順に🖱クリックします。●「レイアウト」タブ ➡「ページ設定」グループ ➡[区切り]➡[奇数ページから開始]
- 奇数ページから開始の設定ができました!
次の奇数ページ(3ページ目)に移動しています。
編集記号で設定位置を確認できます。
『ページ区切り』『セクション区切り』の解除方法は簡単!
ページ区切りとセクション区切りの一番簡単な解除方法をご紹介します。
区切りの編集記号の前に「|」カーソルを置いて Deleteキーで削除 するだけです。
まとめ
今回の授業は、文書内を区切って前後を別のレイアウトにできるWordの機能『ページ区切り・セクション区切り』7種類の違いと使い方を解説しました!
● 改ページ
● 段区切り
● 文字列の折り返し
● 次のページから開始
● 現在の位置から開始
● 偶数ページから開始
● 奇数ページから開始
改ページは日常的に使用すると便利です。
他の区切りも、Wordに詳しい方が作成された文書で編集記号を表示してみると、🤫コッソリと(!?)と設定されていることもあります。
初心者の方には難しいかもしれませんけれども、できるようになってレベルアップしちゃいましょう♪
😄ご受講お疲れさまでした!
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