こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、Excelでよく使われる『VLOOKUP関数・HLOOKUP関数』の「基本的な特徴や違い」、「効果的な使い方」を初心者の方向けに解説します!

お仕事の面接で「ExcelのVLOOKUP関数は使えますか?」と質問されました。
私もできるようになれるでしょうか?

もちろん大丈夫です!
VLOOKUP関数はとても便利な機能で、例えば「品番」「商品名」「価格」という項目がある場合、「品番」を入力するだけで自動的に「商品名」や「価格」を入力できるようになるんです。

それなら作業スピードが一気に3倍速くなりそうですね!

その通りです!
今回の授業では、VLOOKUP関数とHLOOKUP関数の基本的な違いと使い方を学びます。
さらに、関数を組み合わせる「ネスティング」(通称:ネスト)の方法も解説しますよ。
授業が終わる頃には、
• 関数の基本的な意味と操作方法
• エラー表示を回避する実践的な方法
これらをマスターしていただけますので、一緒にがんばりましょう!

これでついに「VLOOKUP関数を使えるレベル」になれそうです!
ワクワクしてきました♪
をしっかり理解できる、SUM関数の授業です。
『VLOOKUP関数』の「V」は“Vertical”=垂直の頭文字
VLOOKUP関数とは、例えば「品番」「商品名」「価格」といったデータ項目がある場合、「品番」を入力するだけで自動的に対応する「商品名」や「価格」を取得できる便利な関数です。
VLOOKUPの「V」は、“Vertical”=垂直の頭文字を表します。
また、“LOOKUP”は「調べる」という意味です。
VLOOKUP関数の特徴は、データが縦方向(垂直)に並んだ表を使用して、自動的に関連情報を検索・取得できる点にあります。
VLOOKUP関数の使い方|手順を一つずつ解説!
ここでは、VLOOKUP関数を使用して、簡単な集計表を作成する手順を解説します。
- まずは、集計表とデータ用の表を作成します。
同じシートでも別シートでも問題ありませんが、今回は同じシートに作成します。
- 自動入力したいセルにVLOOKUP関数を挿入します。
今回は「商品名」と「価格」のセルが対象です。
「商品名」のセルB2を🖱クリックしてアクティブセル(※入力可能な状態のセル)にしてから、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されますので、1⃣~4⃣の順序で設定を進めます。
1⃣「関数の検索」にVLOOKUPの頭文字「V」(※大文字・小文字どちらでもOK)を入力
2⃣[検索開始]を🖱クリック
3⃣「VLOOKUP」を選択
4⃣[OK]を🖱クリック
💡よく使う関数は「最近使った関数」に表示され、次回から見つけやすくなります。
- VLOOKUP関数の内容を入力します。
1⃣~5⃣の項目を順に入力します。
1⃣ 「検索値」:セルA2(商品名の対応情報)
2⃣ 「範囲」:データ表の範囲を指定
絶対参照(F4キー)を使用(例:$G$1:$I$7)(※列・行番号すべて左側に「$」マークをつけて固定する)
3⃣ 「列番号」:「商品名」がデータ表の左から数えて2列目なので「2」を入力
4⃣ 「検索方法」:完全一致(「0」)を指定(※この項目は省略可能)
5⃣ [OK]を🖱クリック
- 「品番」が空欄の場合、一時的にエラーが表示されます。
エラーを防ぐ方法はIF関数を組み合わせることですが、詳細は「HLOOKUP関数」のセクションで説明します。
- 「価格」のセルC2にも同じようにVLOOKUP関数を挿入します。
セルB2を🖱クリックしてアクティブセルにしてから、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 1.「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されて、先ほど使用したばかりのVLOOKUP関数が、「最近使った関数」として「関数名」の一番上に表示されていますので🖱クリックします。
2.[OK]を🖱クリックします。
- VLOOKUP関数の内容を入力します。
1⃣~5⃣の項目を順に入力します。
入力手順は「商品名」の場合とほぼ同じで、異なるのは「列番号」が「3」になる点です。
1⃣ 「検索値」:セルC2(価格の対応情報)
2⃣ 「範囲」:データ表の範囲を指定
絶対参照(F4キー)を使用(例:$G$1:$I$7)(※列・行番号すべて左側に「$」マークをつけて固定する)
3⃣ 「列番号」:「価格」がデータ表の左から数えて3列目なので「3」を入力
4⃣ 「検索方法」:完全一致(「0」)を指定(※この項目は省略可能)
5⃣ [OK]を🖱クリック
- 「品番」が空欄の場合、一時的にエラーが表示されます。
- 個別に数式を挿入するのは手間がかかるため、以下の手順でコピーを行います。
1⃣ セルB2とC2を選択
2⃣ 範囲選択後、セル右下の「■」フィルハンドルにマウスポインターを合わせて「+」マークが表示されたら、表の一番下まで🖱ドラッグ
3⃣ 数式のコピー完了
- 「品番」を入力すれば、「商品名」と「価格」が自動入力されます。
また、「商品別小計」と「合計」の数式も追加して完成です。
● 商品別小計:価格 × 個数
(例:セルE2に「=C2*D2」を入力し、他の行にコピー)
● 合計:商品別小計の合計
(例:セルE5に「=SUM(E2:E4)」を入力)
「数式」タブ ➡「ワークシート分析」グループ ➡[数式の表示]を🖱クリックします。

場合は、「リスト」を活用すると便利です。
を使うと、さらに柔軟にデータを取得できます。
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『HLOOKUP関数』の「H」は“Horizonal”=水平の頭文字
HLOOKUP関数は、VLOOKUP関数と同様に、一つの項目を入力することで、他の項目を自動的に検索・入力できる便利な機能です。
HLOOKUPの「H」は、“Horizonal”=水平の頭文字を表しています。
特徴は、データが横方向(水平)に並んだ表を使用して、自動的に関連情報を検索・取得できる点にあります。
HLOOKUP関数の使い方|関数の〝ネスト〟も解説!
HLOOKUP関数を利用して、前のセクションのVLOOKUP関数を使った同様の形式で集計表を作成していきましょう。
さらに、VLOOKUP関数ではそのままにしていたエラー表示を回避するために、関数内に関数を入れる「ネスティング」(通称〝ネスト〟)の手法も詳しく説明します。
- 集計表とデータ用の表を準備します。
「同じシート」または「別シート」のどちらでも構いません。
ここでは「別シート」に作成します。
- HLOOKUP関数を挿入します。
データを自動的に入力したいセル(例:「商品名」B2、「価格」C2)に関数を挿入します。
まずB2をアクティブセルにし、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されますので、1⃣~4⃣の順序で設定を進めます。
VLOOKUPでエラー「#N/A」をそのままにしていた箇所を修正します。
「品番」が未入力の場合に空白を表示するよう、IF関数を使用します。
1⃣「関数の検索」にIFの頭文字「I」(※大文字・小文字どちらでもOK)を入力
2⃣[検索開始]を🖱クリック
3⃣「IF」を選択
4⃣[OK]を🖱クリック
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
ここでは、IF関数の内容を設定します。
以下の手順に従って、1⃣~3⃣の順番で設定を進めましょう。
1⃣ 「論理式」
『もし、「品番」セルA2が空欄であれば…』という条件を入力します。
この場合、[A2=””]と入力してください。
なお、「””」(ダブルクォーテーション2つ)は「空欄」を意味します。
2⃣ 「値が真の場合」
論理式が真、つまり「品番」A2が空欄の場合に対応する設定を入力します。
この場合、「商品名」も空欄にするために、「””」を入力します。
3⃣ 「値が偽の場合」
「品番」A2が空欄ではない場合に対応する設定を入力します。
このときは、HLOOKUP関数を挿入してください。
- 「値が偽の場合」に、HLOOKUP関数をネストします。
次の手順に従い、1~3の順番で設定を進めてください。
1. 「値が偽の場合」 フィールド🖱クリックし、「|」カーソルを挿入します。
このカーソルが入力位置を示します。
2.[名前ボックス]の[▼]を🖱クリックします。
ドロップダウンメニューが表示されます。
3.[その他の関数]を🖱クリックします。
ここでHLOOKUP関数を選択して挿入します。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
以下の手順に従い、1⃣~4⃣の順番で設定を進めてください。
1⃣「関数の検索」にHLOOKUPの頭文字「H」(※大文字・小文字どちらでもOK)を入力
2⃣[検索開始]を🖱クリック
3⃣「HLOOKUP」を選択
4⃣[OK]を🖱クリック
- HLOOKUP関数の内容を入力します。
以下の手順に従い、1⃣~5⃣の順番で設定を進めてください。
1⃣ 「検索値」:集計表シートのセルB2「商品名」を自動で入力するために、セルA2を指定
2⃣ 「範囲」:データ表の範囲を指定
絶対参照(F4キー)を使用(例:$A$1:$G$3)(※列・行番号すべて左側に「$」マークをつけて固定する)
3⃣ 「行番号」:データ用シートの表で取得したい情報が何行目にあるかを指定。
例:「商品名」は2行目なので「2」を入力
4⃣ 「検索方法」:検索する値が数値の場合、以下を設定
・「0」= 完全一致の値を検索
・「1」= 近似値(検索値以下で最も近い数値)を検索(※この項目は省略可能)
5⃣ [OK]を🖱クリック
- IF関数にHLOOKUP関数をネストしたことで、「品番」が空欄の場合でもエラーが表示されなくなります。
これにより、スッキリして見やすい表現になりましたね。
- 「価格」にも、「商品名」と同様にHLOOKUP関数を挿入します。
「価格」のセルC2を🖱クリックしてアクティブセルにした後、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 1.「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
先ほどIF関数とHLOOKUP関数を使用したばかりなので、「関数の分類」の[最近使った関数]に表示されている「IF」を🖱クリックします。
2.[OK]を🖱クリックします。
- IF関数の内容を入力します。
1⃣~3⃣の順番に設定を進めます。
1⃣ 「論理式」
『もしも、「品番」セルA2が空欄だったら…』という条件を入力します。
この場合、[A2=””]と入力してください。
2⃣ 「値が真の場合」
論理式が真、つまり「品番」A2が空欄の場合に対応する設定を入力します。
この場合、「商品名」も空欄にするために、「””」を入力します。
3⃣ 次の⓬の手順で「値が偽の場合」に、HLOOKUP関数をネストします。
- 「値が偽の場合」にHLOOKUP関数をネストしていきます。
次の手順に従い、1~3の順番で設定を進めます。
1. 「値が偽の場合」のフィールドを🖱クリックし、「|」カーソルを挿入します。
2.[名前ボックス]の[▼]を🖱クリックします。
ドロップダウンメニューが表示されます。
3.[HLOOKUP]を🖱クリックします。
- HLOOKUP関数の内容を入力します。
1⃣~5⃣の順番で設定を進めます。
なお、「商品名」の数式との違いは3⃣ 「行番号」のみです。
1⃣ 「検索値」:集計表シートのセルC2「価格」を自動で入力させるため、セルA2を指定
2⃣ 「範囲」:データ表の範囲を指定
絶対参照(F4キー)を使用(例:$A$1:$G$3)(※列・行番号すべて左側に「$」マークをつけて固定する)
3⃣ 「行番号」:データ用シートの表で取得したい情報が何行目にあるかを指定。
例:「価格」は3行目なので「3」を入力
4⃣ 「検索方法」:検索する値が数値の場合、以下を設定
・「0」= 完全一致の値を検索
・「1」= 近似値(検索値以下で最も近い数値)を検索(※この項目は省略可能)
5⃣ [OK]を🖱クリック
- 「商品名」にもIF関数にHLOOKUP関数をネストしたことで、「品番」が空欄の場合でもエラーが表示されません。
- 数式をセルごとに挿入するのは手間がかかります。
そこで、以下の手順でコピーを行います。
1⃣ セルB2とC2を🖱ドラッグで範囲選択。コピー対象となるセルの選択
2⃣ 右下に表示される「■」フィルハンドルに🖱マウスオーバーして「+」に変化
表の一番下までの🖱ドラッグ
3⃣ 数式コピーの完了
- 「品番」を入力し、「商品名」と「価格」が正しく表示されることを確認します。
次に、「商品別小計」と「合計」に数式を入力し、集計表を完成させます。
エラーを表示させないためには、以下のように数式をIF関数にネストすることをおすすめします。
● 商品別小計:価格 × 個数
(例:セルE2に「=IF(A2 =””,””, C2*D2)」を入力し、他の行にコピー)
● 合計:商品別小計の合計
(例:セルE5に「=IF(A2 =””,””, SUM(E2:E4))」を入力)
まとめ
今回の授業は、Excelでよく使われる『VLOOKUP関数・HLOOKUP関数』の「基本的な特徴や違い」、「効果的な使い方」を初心者の方向けに解説しました!
VLOOKUP関数とHLOOKUP関数を活用すれば、Excelで縦横の表から必要なデータを簡単に検索できます。
今回の授業ではそれぞれの違いや使い所に加え、IF関数にこれらの関数をネストしてエラー表示を回避する方法も詳しく解説しました。
VLOOKUP関数とIF関数は事務職でよく使われる重要なツールですので、ぜひマスターして業務効率の向上に役立ててください。
初心者の方でもすぐに実践できるような内容となっていますので、この機会に挑戦してみてください!
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😄ご受講お疲れさまでした!
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