こんにちは!どこでもパソコン教室 四日市です。
今回の授業は、「ひい、ふう、みい…」とあなたの代わりにセルの個数を数えてくれる、Excel関数『COUNT関数』『COUNTA関数』『COUNTIF関数』の違いと使い方を解説します!

町内会の遠足の準備で、参加人数やお弁当の種類、集金状況をExcelに入力しているんですが、なかなか大変で……。

そうですね。
人数や個数を手作業で数えるのは時間がかかりますよね。
効率的な方法をお探しでしたら、Excelの「COUNT関数」がおすすめです。

COUNT関数ですか?それは何をしてくれる関数なんですか?

COUNT関数は文字通り、数を数えてくれる関数です。
実は3種類あって、それぞれ少しずつ役割が違います。
• COUNT関数:選択した範囲内の「数値が入力されている」セルの個数を数えます。
• COUNTA関数:選択した範囲内の「何らかのデータが入力されている」セルの個数を数えます。(数値だけでなく、文字列なども含みます)
• COUNTIF関数:選択した範囲内の「指定した条件に合致する」セルの個数を数えます。
これらを使えば、参加人数や弁当の種類ごとの注文数、集金済みの人数などを簡単に把握できますよ。

まあ、それは便利そうですね♪
これで遠足の準備がずっと楽になります。
COUNT関数3種類の特徴と使い分け
「COUNT」という名前を持つ3つの関数は全て「セルの個数を数える」という共通の目的を持っていますが、それぞれ異なる特性を持っています。
それは、「どのような種類のデータが入力されたセルをカウントの対象とするか」ということです。
各COUNT関数の特性を理解するために、数値と文字列が混在する同一のデータ範囲に対して、それぞれの関数を適用し、結果を比較してみましょう。
• COUNTA関数:数値や文字列など「何らかのデータが入力されている」セルの個数を数えますので、結果は2個となります。
• COUNTIF関数:「指定した条件に合致する」セルの個数を数えますので、結果は条件によって変わります。
それでは、次の項目から具体的な関数の使い方と、3種類のCOUNT関数がどのように集計作業を効率化できるかを、『どこでも町内会遠足の参加者とお弁当の手配』を作成しながら見ていきましょう。
関数の挿入方法とSUM関数を学べます!
COUNT関数3種類の使い方
COUNT関数(カウントかんすう)
COUNT関数を使用して、「お弁当代支払済み人数」を数えましょう。
- セルG17を🖱クリックして選択します。
- 数式バー*の左隣にある、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
*数式バーとは…選択されたセル番地に入力されている数式を表示します。文字列が入力されている場合はそのまま文字列が表示されます。
もしも数式バーが表示されていないときは、「表示」タブ ➡「表示」グループ ➡[数式バー]に、「✓」チェックを入れると表示されます。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
1⃣「関数の検索」ボックスに、使用したい関数名(今回は「count」)を入力します。
2⃣[検索開始]ボタンを🖱クリックします。
3⃣「関数名」に候補が並びますので、使用したい関数名(今回は「count」)を🖱クリックで選択します。
4⃣[OK]を🖱クリックします。一度使用した関数は、次回「関数の挿入」ダイアログボックスを表示したとき、「関数名」の一覧に「最近使った関数」として表示されます。
これにより、頻繁に使用する関数をより素早く選択できるようになり、作業効率が向上します。
- 「関数の引数」*ダイアログボックスが表示されます。
*関数の引数とは…数式のカッコ「( )」の中にある、関数へ値を受け渡すものです。
1⃣「値1」に、セルG4~G13を🖱ドラッグで範囲選択します。
2⃣[OK]を🖱クリックします。
- COUNT関数で「数値が入力されている」セルの個数 =「お弁当代支払済み人数」を数えました!
COUNTA関数(カウントエーかんすう)
COUNTA関数を使用して、「参加人数」を数えましょう。
- セルC17を🖱クリックして選択します。
- 数式バーの左隣にある、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
1⃣「関数の検索」ボックスに、使用したい関数名(今回は「counta」)を入力します。
2⃣[検索開始]ボタンを🖱クリックします。
3⃣「関数名」に候補が並びますので、使用したい関数名(今回は「counta」)を🖱クリックで選択します。
4⃣[OK]を🖱クリックします。
- 「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。
1⃣「値1」に、セルC4~C13を🖱ドラッグで範囲選択します。
2⃣[OK]を🖱クリックします。
- COUNTA関数で「何らかのデータが入力されている」セルの個数 =「参加人数」を数えました!
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COUNTIF関数(カウントイフかんすう)
COUNTAIF関数を使用して、「お弁当の種類ごとの個数」を数えましょう。
- セルD17を🖱クリックして選択します。
- 数式バーの左隣にある、[関数の挿入]ボタンを🖱クリックします。
- 「関数の挿入」ダイアログボックスが表示されます。
1⃣「関数の検索」ボックスに、使用したい関数名(今回は「countif」)を入力します。
2⃣[検索開始]ボタンを🖱クリックします。
3⃣「関数名」に候補が並びますので、使用したい関数名(今回は「countif」)を🖱クリックで選択します。
4⃣[OK]を🖱クリックします。
- 「関数の引数」ダイアログボックスが表示されます。
1⃣「範囲」に、セルE4~E13を🖱ドラッグで範囲選択して、F4を押して絶対参照*[$E$4:$F$13]にします。
*絶対参照とは…数式内でセル番地を固定することです。
絶対参照にする理由は、このあと数式をコピーする際に、選択範囲がずれるのを防ぐためです。
F4を押すたびに次のように変わります。
● $E$4:$F$13…列と行を固定(←今回はこの状態にします。)
● E$4:F$13……行のみ固定
● $E4:$F13……列のみ固定2⃣「検索条件」に、セルD16を🖱クリックで選択します。
3⃣[OK]を🖱クリックします。絶対参照について、詳しく解説しています。
- COUNTAIF関数で「指定した条件(今回は、エビフライ弁当)に合致する」セルの個数 =「エビフライ弁当の個数」を数えました!
- セルD16を選択した状態で、右下「■」フィルハンドルをセルE16 ➡ F16へ🖱ドラッグします。
「■」フィルハンドルにマウスポインター*を重ねると、「+」の形に変化しますので、このタイミングで🖱ドラッグを開始するのがポイントです。
*マウスポインターとは…マウス操作で動く矢印で、状況によって「I」や「+」などの形になります。
- COUNTIF関数の数式がコピーされて、指定した条件(ハンバーグ弁当・唐揚げ弁当)に合ったセルの個数=「ハンバーグ弁当・唐揚げ弁当の個数」を数えました。
『どこでも町内会遠足の参加者とお弁当の手配』の完成です!
初心者の方向けに解説している授業です。
番外編:〝COUNT関数を使わずに〟セルの個数を数える「ステータスバー」
COUNT関数の主な利点は以下の2点です。
- 関数を入力したセルに常に結果が表示される
- 指定範囲内のデータが変更された場合、自動的に再計算される
しかし、単に個数を素早く確認したい場合など、「関数を使うまでもないかな~」と感じることはありませんか?
そのような場合には、次の簡単な方法を試してみてください。
- 個数を調べたい範囲を選択します。
- 画面下部の「ステータスバー」*を確認します。
*ステータスバーとは…画面の一番下にある帯状の箇所で、「ステータス(status)」とは、ある時点での状態や状況を意味し、ステータスバーは現在の状態を把握できます。
ステータスバーに表示する情報は、以下の手順でカスタマイズできます。
- ステータスバーを🖱右クリックします。
- 「ステータスバーのユーザー設定」が表示されます。
- 表示したい項目に「✓」チェックを入れます。
•「データの個数」:選択範囲内のデータが入力されているセル数を表示
•「数値の個数」:選択範囲内の数値を含むセル数を表示
•「合計」:選択範囲内の数値の合計を表示
これらの項目を有効にすることで、COUNT関数を使用せずに素早くセルの個数や合計値を確認できます。
まとめ:COUNT関数群の活用で効率的なデータ集計を
今回の授業は、「ひい、ふう、みい…」とあなたの代わりにセルの個数を数えてくれる、Excel関数『COUNT関数』『COUNTA関数』『COUNTIF関数』の違いと使い方を解説しました!
使用方法が比較的シンプルで、多くの場合、対象範囲を選択するだけで結果が得られます。
この点で、合計を計算する「SUM関数」よりも直感的に使えるかもしれません。
ちなみに、COUNTA関数とは逆に何も入力されていないセル、いわゆる「空白」セルの個数を数えてくれるCOUNTBLANK関数もあります。
使用方法は簡単!COUNTA関数と同様で関数名を変えるだけです。
これらの関数を適切に組み合わせることで、大量のデータでも迅速かつ正確な集計が可能になります。
ぜひ実際のプロジェクトや日常の作業で活用し、その便利さを体験してみてください。
😄ご受講お疲れさまでした!
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